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貸出奴隷 裕美子
第10章 5日目 ~絵里~
私が地下の調教室に降りていったのは、朝の10時でした。前もっては時間は伝えていませんでした(伝えたとしても地下室の裕美子さんには、正確な時間は分かりませんけれど)が、裕美子さんは出入り口に向かってきちんと正座し、床に手と額をつけて待っていました。
ドアの鍵が開く音で慌ててそうすることもできそうにお思いになるかもしれませんが、地下室の様子は監視カメラで常に見られていますので、そんなことをすればすぐに露見して、お仕置きを受けることになります。カメラのことは裕美子さんは知りませんから、監視されているからという理由ではなく、奴隷としてそうしなければいけないことを、きちんとわかっているようです。
裕美子さんは、6時半頃には、出入り口に向かって待つ姿勢になっていましたので、この点に関しては、奴隷の作法として「合格」というところでしょうか。祐二様がきっちりと躾けていらっしゃるのですね。