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貸出奴隷 裕美子
第13章 裕美子の深層
2377回終わったのであと423回、という絵里様の言葉を、裕美子はほとんど朦朧として聞いていました。朝からずっと打たれ続けて、全身が傷だらけなのはもちろんなのですが、意識や感覚が麻痺したとでも言ったら良いのでしょうか、何か絶えず鞭が飛んでくることが当たり前のような、間違いなく裕美子自身が感じているはずの痛みや苦痛もまるで他人事のような、不思議な感覚になっていました。でも自分の身体に目をやれば本当に無数の、隙間さえもない鞭痕が裕美子を現実に戻させ、これからまだ続く400回以上の鞭への恐怖に、身体が震えるのです。
「立て」
達也様は裕美子を立たせると、両手を頭の後ろに組んで少し足を開いた姿勢をお命じになりました。胸から下の全身を前からも後ろからも打たれる上に、よろめいたり倒れたりすることなく自分で姿勢を維持し続けなければならないことを意味する姿勢です。
改めて恐怖に唾を飲み込み、自分に強いて覚悟を決めようとする裕美子に、達也様はさらに目隠しを施されました。こうされると次の鞭がどこに飛んでくるのかがわからず、更に鞭の痛みが増す上に、立った姿勢を維持することもより難しくなることを、裕美子は以前、ご主人様にしていただいたことから知っていました。
「立て」
達也様は裕美子を立たせると、両手を頭の後ろに組んで少し足を開いた姿勢をお命じになりました。胸から下の全身を前からも後ろからも打たれる上に、よろめいたり倒れたりすることなく自分で姿勢を維持し続けなければならないことを意味する姿勢です。
改めて恐怖に唾を飲み込み、自分に強いて覚悟を決めようとする裕美子に、達也様はさらに目隠しを施されました。こうされると次の鞭がどこに飛んでくるのかがわからず、更に鞭の痛みが増す上に、立った姿勢を維持することもより難しくなることを、裕美子は以前、ご主人様にしていただいたことから知っていました。