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貸出奴隷 裕美子
第14章 裕美子の運命
「祐二、ここでずっと見てたのか」

「ああ。朝からずっとな」

「どうするんだ。連れて帰るのか」

「それを決めるのは達也、お前のはずだろう。裕美子に満足したのか」

「満足はしてないな。見てたんだろう。奴隷として、絵里の方が数段上だ。裕美子はまだまだ躾けがいる」

「だったら一週間延長だ。このまま置いて帰るから、好きに躾けてくれ」

「無理するな、祐二。それに、あと一週間いようが二週間いようが同じことだ。裕美子に愛想をつかして捨てるというなら別だけどな」

「俺が捨てたら、お前が拾ってここで躾ける、ということか」

「心にもないことを言うなと言ってるだろう。連れて帰ればいい。何を迷ってるんだ」

「・・・」

「ここでの方が、裕美子がマゾとして輝いていた、そのまま輝いていさせてやりたい、か?」

「・・・」

「図星か。相変わらずだな、お前は。ついでに言ってやろうか。お前といるときより輝いて見せた裕美子を、すぐには許せないのだろう。いや、自分の元では輝かせられなかった自分自身を、か。まあ、どちらでも俺には関係ない。裕美子がここで、お前が嫉妬するほどに輝いていられたのはどうしてか、裕美子をそうさせたものは何なのか。良く考えてみろ」

「・・・」


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