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甘くてやさしいキスをして
第4章 ふたりきりの夜
「ちょっと…何してるんですか?」
私は 小さな声で尋ねた。
藍沢は真っ直ぐ射抜くような視線で私を見ている。
ち、近い…。
藍沢の付けている男物の香水の匂いと、少しのアルコールの匂い…。
ん?アルコール?
「藍沢さん…酔ってます?」
「さっきまで接待で飲んでた。でも酔ってない」
優しく響く低い声。藍沢に見つめられ、私は金縛りにあったみたいに動けなくなってしまった。
次の瞬間
-え?
藍沢の顔が近づき、そっと唇に触れた。