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甘くてやさしいキスをして
第10章 近づく距離
藍沢の指が髪を梳いて、サラサラと髪が流れる。

……私はそっと目を閉じた。

しばらくして、ドライヤーのスイッチをOFFにしてコードを巻き付けてる藍沢に、

「ありがとうございました」とお礼を言った。

「どういたしまして」

藍沢は微笑むと、冷たいミネラルウォーターを渡した。

私は受け取ると、ゴクゴクと喉に流し込んだ。
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