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甘くてやさしいキスをして
第11章 彼の告白
「お前、俺のこと好きじゃないだろ?

自分のこと苛める先輩くらいにしか思ってないよな。

それ、もう終わりにするから。

俺のこともっと知って、好きになれ」

……これって告白なの?好きになれってそんな上から目線で…。

でも…嘘を言ってるようでも、からかっているようでもない。彼の目は真剣だった。

藍沢が私の両手を取り、ぎゅっと握る。

彼の手の温かさが伝わってきて、本当に涙がこぼれてしまった。

藍沢は目尻にそっとキスをした。

藍沢のキスは耳、頬を伝い……そして私の唇に触れた。
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