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甘くてやさしいキスをして
第13章 ふたりの朝
私が目を覚ますと、
「起きた?」と藍沢に声をかけられた。
わ、私どのくらい意識を……藍沢さん、服着てるし。
「身体、大丈夫?」と顔を覗き込まれ、
私は「だ、大丈夫です」と答えた。
「つーか、お前シたの久しぶり?」
藍沢がしれっとした顔で言った。
「な、なんてこと聞くんですかっ」
私は赤くなっているであろう顔を見られたくなくて、かけられていた毛布で隠した。
藍沢は笑いながら、
「答えは聞かなくても分かるけどな」
と部屋を出て行った。