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甘くてやさしいキスをして
第15章 初めの一歩
翌日の日曜日。

私は深呼吸をして藍沢に電話をかける。

『もしもし。どーした?』

き、緊張する。でも……
私は意を決して話を切り出した。

『あの…今日の夜、一緒に食事しませんか?』

い、言った!
藍沢の返答をドキドキしながら待っていると、

『もしかして俺に会いたいとか?』

くすくすと笑い声が聞こえる。

私はギュッとスマホを握りしめ話を続けた。

『あの…藍沢さん言いましたよね?自分のことを知ってほしいって…だから…』

『いいよ』

私が言い終わるのを待たずに、藍沢は答えた。
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