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第8章 もっと狂おしく

「何考えているの、この頭の中で。わたしのエッチのことかしら。しょうがないじゃない、まだ夫婦なんだから。拒めばこっちが離婚原因にされちゃうのよ。でもねぇ、わたしだって我慢してるんだから。静江チャンがくればしちゃうんでしょう、このオチンチンで」


グッと力を入れて強く握られる。男が「ウッ」と唸った後で女が「あっ！」と声を上げて咄嗟にシートの下に身を隠した。

「・・・、どうした？」

「旦那の車」

「えっ？」

ビックリして見てみれば今ここに入ってきた車が離れた向こうに停まろうとしている。