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水蜜桃の願い
第4章  動き出した刻


その気持ちに追いたてられるように身体を起こし、彼女の腰をぐっと引き上げた。

欲望の赴くままに、攻め立てる。

喘ぎというよりもはや泣き声に近い彼女の発する声。
それがさらに、俺を煽る。


いく、と。
先生、と。
必死に訴えてくる彼女。


やがて発せられたか細い悲鳴。

俺を咥え込んだままそこを痙攣させ、脚を震わせながら苦しそうな呼吸を発して。

達した余韻が続いていることを理解しつつも覚めるまでなんて待てなくて、もっと──と俺は再び彼女を突き上げ始めた。


「……っ! やあ……っ」


膝をがくがくとさせ崩れ落ちそうになる身体を抱き締めるようにして支えながら、抜き挿しを繰り返す。

自分の呼吸ももうかなり荒い。

彼女は力なく首を振り、苦しげに呟くように、だめ……と繰り返す。


──だめって、何が。


そんな言葉より、甘ったるい啼き声が聞きたくて。

開けっぱなしの唇に指を這わせ、その内側をも少しなぞった。
何も言わずとも自らそれに舌を絡め舐めしゃぶる彼女。


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