この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
水蜜桃の願い
第4章  動き出した刻


──声。


動きを止め、手を伸ばした先。


──声が聞きたい。


彼女の両手首を掴み、離させた。
解放された口元からは、はあはあと荒い呼吸が発せられている。

静かに開いた彼女の目。

そのままベッドへと縫い止めるようにした。

見下ろすその顔。
火照らせ、髪は乱れて頬にかかって。
俺を見つめる、 涙をたたえ潤んだその瞳。

そして微かに開いて、甘ったるく色づいた息を発している赤く艶めいた唇。


──触れたい。


その衝動は抑えられるようなものではなかった。
思った瞬間に勝手に身体が動いていた。
両手を彼女の頬に寄せ、頬の髪をよけさせ、覆い被さるようにして顔を近づける。


「……せん、せ────」


言いかけたその唇を、塞いだ。


柔らかな感触。
ただただ、気持ちよくて。
その感覚は頭の中をさらにとろかせる。

不意に背中に回された彼女の腕。
俺をさらに自分の身体に引き寄せるようにして、ん……とねだるように鼻を鳴らす。

舌を伸ばすとすぐに察して、開く唇。
その口内に忍ばせた舌に、彼女は躊躇わず自らの舌を絡ませてくる。

甘い息は絶えず漏れている。

苦しそうな呼吸なのに、俺とのキスはやめたくないと言わんばかりに積極的に求めてくる。


/406ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ