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第5章 楽しい夜 × うっかり泥酔

side 鈴木圭吾

さっきまで楽しそうに飲んでいた彼女が、歩くのもままならないくらい酔っ払ってしまうまで気がつかなかったのは迂闊だった。

「そろそろ帰ろう。タクシーで家まで送っていくよ」

瀬戸にタクシーを手配してもらい、
彼女を抱えるようにして店の外に出た。

「大丈夫です！一人で帰りますから」と言った彼女の足はおぼつかない。

「いいから」と俺は彼女をタクシーに乗せた。

「家はどこ？」

彼女は「すみません……」と住所を告げた。

しばらくすると、俺にもたれて彼女は寝てしまった。