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レンアイ×トライアングル
第9章 決断 × 彼女の涙
翌日-。
俺よりも早く唯は出発ロビーで待っていた。
「唯も仕事あるのに見送りなんて悪かったな」
唯は何も言わずに首を振る。
「…………………」
少しの沈黙-。
「唯……福岡行きのこと考えてくれた?」
唯の顔を見て答えはわかったけれど、唯の言葉を待った。
「侑………ごめん…。私、行けない」
唯は目をギュッと瞑り言った。
「うん。唯はそういう答えを出すだろうって思ってた。でも少しの可能性にかけた。向こうに連れてけば、お前の心の中にある不安とか迷いを消せるんじゃないかって」
「……ほんとにごめん」
唯の瞳からポロポロと涙が溢れる。
「唯……俺の方こそごめん。ずっと無理させてたよな。気付いてやれなくて本当にごめん」
俺は唯の頭をそっと胸に抱き寄せた。
「もう泣くな。俺は後悔してない。お前といた6年間、本当に楽しかった……。今までありがとう」
「私こそ……ありがとう」
それが俺と唯の別れだった。
俺よりも早く唯は出発ロビーで待っていた。
「唯も仕事あるのに見送りなんて悪かったな」
唯は何も言わずに首を振る。
「…………………」
少しの沈黙-。
「唯……福岡行きのこと考えてくれた?」
唯の顔を見て答えはわかったけれど、唯の言葉を待った。
「侑………ごめん…。私、行けない」
唯は目をギュッと瞑り言った。
「うん。唯はそういう答えを出すだろうって思ってた。でも少しの可能性にかけた。向こうに連れてけば、お前の心の中にある不安とか迷いを消せるんじゃないかって」
「……ほんとにごめん」
唯の瞳からポロポロと涙が溢れる。
「唯……俺の方こそごめん。ずっと無理させてたよな。気付いてやれなくて本当にごめん」
俺は唯の頭をそっと胸に抱き寄せた。
「もう泣くな。俺は後悔してない。お前といた6年間、本当に楽しかった……。今までありがとう」
「私こそ……ありがとう」
それが俺と唯の別れだった。