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二人の距離は350m
第9章 【伊丹 side】
中学生の頃、従姉の糸子(イトコ)に
『男は30才になるまで童貞だと魔法が使えるようになるんだって。駒生は偉大な魔法使いになれそうだね』
とからかわれてから、バカらしいと思いつつもいつの間にかそれが頭に刷り込まれていた。
そんな僕の童貞はある日いきなり目崎さんに奪われた。
しかも意気消沈する僕に、
『オジサンのくせに泣くわ喚くわ童貞だわ、その上アホだわ…よくそんなんで教師になれましたね』
『処女の現役女子高生なんて絶滅危惧種、何十万払っても欲しがる男の人は山ほどいるんですから、もっと有り難がってくださいよ』
彼女は平然と言ってのけたのだ。
『男は30才になるまで童貞だと魔法が使えるようになるんだって。駒生は偉大な魔法使いになれそうだね』
とからかわれてから、バカらしいと思いつつもいつの間にかそれが頭に刷り込まれていた。
そんな僕の童貞はある日いきなり目崎さんに奪われた。
しかも意気消沈する僕に、
『オジサンのくせに泣くわ喚くわ童貞だわ、その上アホだわ…よくそんなんで教師になれましたね』
『処女の現役女子高生なんて絶滅危惧種、何十万払っても欲しがる男の人は山ほどいるんですから、もっと有り難がってくださいよ』
彼女は平然と言ってのけたのだ。