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二人の距離は350m
第2章 涙の初体験
…その日は水泳の授業後もプール用のビニールバッグに入れてきた下着を着ず、家に帰って部屋でもう一度オナニーをした。
それから露葉は『普段は裸にならない所』で服を脱ぎ、その興奮で自慰をするクセが付いてしまった。

ただセックスに関しては、高校生になった今も男子に対する嫌悪感と恐怖心が好奇心より勝り、踏み込む気になれなかった。

(でも伊丹先生なら全ッ然 怖くないし、ヘタレだし、誰にも言わなそうだから試してみるのに最適かも!)

失礼な理由から白羽の矢を立てられた伊丹は、露葉のメガネの奥でギラギラ光るハンターの眼差しには気づかぬものの、知らぬ間に背中に冷や汗をかいていた。



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