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第11章 新生活

親子ほど年の違う露葉のよく通る声に圧されるように、校長はわずかに仰け反った。

「よろしいんですか、校長先生の奥様が“女王様”だと知れ渡っても？」

「なッ!?」

ドッと汗をかいた校長がガタガタッと音をたてて椅子から転がり落ちる。

「な、ななな…ッ」

「何も私達の関係を全校に宣言するわけじゃありません。私が卒業するまでの数ヵ月、そっとしておいてくれませんか？」