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二人の距離は350m
第11章 新生活
言葉使いは丁寧だが、露葉は明らかに脅迫している。

「そろそろ授業が始まりますし…失礼しても良いですか?」

汗びっしょりの校長は口もきけずに ただただ首を縦に振り、むしろさっさと出ていってくれとでも言いたげな顔である。

駒生はそんな校長に同情しながら黙礼し、露葉に腕を引かれて校長室をあとにした。




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