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二人の距離は350m
第3章 目崎家の食卓
「おや、言ってなかったかい?あたしは芽咲(メザキ)学園の理事長、紅葉は学園長なんだよ」
松葉の口から飛び出した有名私立高校の名に、伊丹は目を見開いた。
「え、えええ!?じゃあ、どうして目崎さ…露葉さんは公立に?」
「そりゃ、ウチに通わせて紅葉みたいにグレたら困るからさ」
横目で見られた紅葉は肩をすくめる。
「グレたなんて大袈裟な…ちょっと男を取っ替え引っ替えしただけじゃない」
「なにが『ちょっと』だい?入学して二年もしないうちに妊娠、結婚、出産、離婚を一通り済ませちまったくせに」
松葉の口から飛び出した有名私立高校の名に、伊丹は目を見開いた。
「え、えええ!?じゃあ、どうして目崎さ…露葉さんは公立に?」
「そりゃ、ウチに通わせて紅葉みたいにグレたら困るからさ」
横目で見られた紅葉は肩をすくめる。
「グレたなんて大袈裟な…ちょっと男を取っ替え引っ替えしただけじゃない」
「なにが『ちょっと』だい?入学して二年もしないうちに妊娠、結婚、出産、離婚を一通り済ませちまったくせに」