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二人の距離は350m
第3章 目崎家の食卓
「あたしの酒は呑めないってのかい!?」
露葉が祖母の声に驚いてそちらを見ると、ほろ酔い気分でご機嫌だった松葉が勧めた酒を断られ、キリキリと目を吊り上げている。
「す、すみません!僕アルコールに弱くて、一口でも飲むと酔って眠ってしまうんです」
「いいじゃないか、眠くなったら泊まっていけば」
「それは流石にムリですよ、クビになっちゃいます」
松葉の無理強いにタジタジになる伊丹だが、あいにく彼の味方になってくれる人物はここにはいない。
「上等じゃないか、クビになったらウチの学校で身請けしてやるよ」
「へ?」
露葉が祖母の声に驚いてそちらを見ると、ほろ酔い気分でご機嫌だった松葉が勧めた酒を断られ、キリキリと目を吊り上げている。
「す、すみません!僕アルコールに弱くて、一口でも飲むと酔って眠ってしまうんです」
「いいじゃないか、眠くなったら泊まっていけば」
「それは流石にムリですよ、クビになっちゃいます」
松葉の無理強いにタジタジになる伊丹だが、あいにく彼の味方になってくれる人物はここにはいない。
「上等じゃないか、クビになったらウチの学校で身請けしてやるよ」
「へ?」