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二人の距離は350m
第5章 関係
「そりゃ、濡れる前に入れられたら痛くて涙も出ますよ。せっかく鬼畜モードに入ったなら言葉攻めとかお尻叩くとかして盛り上げてくれればすぐ濡れるのに…もう少しで新しい扉が開きそうだったのに中断するなんて言語道断です!」

「す、すみませんでした」

無理やりの性交そのものよりも途中で止めたことを叱られ、よく分からないまま伊丹は謝った。

「私、早退して先生のアパートで待ってますから鍵を貸してください」

「…え?」

「早く!」

「は、はいッ」

勢いに押されて立ち上がった伊丹は、鞄から鍵を出して露葉に手渡す。



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