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二人の距離は350m
第6章 ショック
咄嗟に壁に張り付いた露葉に気づくことなく準備室を出ていったのは校長の鈴木だった。
(何で校長先生がわざわざ準備室に?…嫌な予感しかしないわ)
そっと中に入ると、伊丹は事務椅子に座ってボーッとしている。
「先生」
「目崎さん!?数学の授業中でしょう」
「頭が痛いので保健室に行くところです。それより校長と何を話していたんですか」
「盗み聞きなんて行儀が悪いですね」
「先生!!」
「…そうですね、君には一番に報告するつもりでしたし…。実は、校長先生の紹介で見合いをすることになったんです」
(何で校長先生がわざわざ準備室に?…嫌な予感しかしないわ)
そっと中に入ると、伊丹は事務椅子に座ってボーッとしている。
「先生」
「目崎さん!?数学の授業中でしょう」
「頭が痛いので保健室に行くところです。それより校長と何を話していたんですか」
「盗み聞きなんて行儀が悪いですね」
「先生!!」
「…そうですね、君には一番に報告するつもりでしたし…。実は、校長先生の紹介で見合いをすることになったんです」