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シリウスの小説執筆方法論
第3章 『エッセイ』書き方
②その客観的情報を書く

今度は、ここでそのシーンの客観的な情報になります。
これがないと「なんのことについて書いているのか」わからず、読む側も居心地が悪くなります。
いままで顕微鏡で覗いていた部分が、何のどこかを教えてあげるのです。



東京に転勤してきて二度目の三月が過ぎようとしていた。
私は、ふきのとうのそばにしゃがみ込んだ。
もうこんな時期になったのか……?
そのふきのとうは、私にあれから一年経ったことを教えてくれた。
去年の今ごろは、土手に目をやる余裕もなかった。
でも、今は大分仕事にも慣れ、なんとかやっていけると思い始めていた。



という風に、今の状況と書いている人間がどんな人かを説明すると、読者も安心します。
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