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シリウスの小説執筆方法論
第3章 『エッセイ』書き方
④そこから新たに生まれた考えを書く



アパートの部屋に帰ってすぐだった。
夕方五時以降配達の指定で、宅配便が届いた。
母からの小包だった。
中を開ける。
米、カップラーメン、スナック菓子……。
私はふっと笑った。
どれも、こちらで買えるものばかりだが、母にとっては送ることに意味があるのだろう。
おやっ……。
中にひとつ、広い口の茶色い小瓶が入っていた。
なんだろう……?
蓋をあける中には色の濃いペースト状のものが入っていた。
匂いを嗅いでみる。
思い出した。
ふきのとうみそだ。
(中略)
あれほど苦くて食べられない味だったのに、今は美味しいと感じる。
私ももうそんな歳になったのか……?
ふきのとうは私に春の訪れ以外のことも教えてくれた。
私は携帯電話を取り出した。
しばらく使っていない、実家の番号を探した。



という風に「ふきのとう」から「郷里での話」を関連付け、その二つのことから「ふきのとうは春を教えてくれるが、自分の成長も教えてくれた」というオチにしました。
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