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シリウスの小説執筆方法論
第8章 小説を構成するもの
私は小説を構成する文章を、動きを軸として、四つの役割に分類しました。

1、動きの描写
2、その動きの説明
3、その動きの結果
4、その結果を受けての心情

乱暴な話、小説はこの四つの要素の繰り返しだけで書けます。
もちろん、序盤は、場面の設定等を説明しなければなりませんが、その時は静的な情景描写として別に書いてもいいですが、この四つの要素の中に取り込むことも可能です。


タケシは朝日が差す道を、駅へと急いだ。
こんなに走ったのは、高校で部活を辞めてから初めてだ。
もうあれから五年も経つ。
腕時計をもう一度見た。
針は7時30分を指していた。
タカシは慌てて走るスピードを上げた。
なんてこった! 出社初日から遅刻なんて。


という風に、動きの中に設状況定を紛れ込ませることが出来ます。
無理は、ないと思います。
逆にその方が、読者は自然と物語に入っていけるでしょう。

好みの問題ですが、私は設定をそのまま説明することに疑問を感じます。


時刻は朝の7時30分。
タカシは今年22歳だ。
大学を卒業して就職した会社への、今日が初出勤だった。
しかし、タカシは寝坊したのだ。


これは、無機質で押しつけがましく感じます。
でも、たまに面倒臭くてやってしまいますが(笑)
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