この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
タンバリンでできたオーロラ
第8章 魔砲兵姫ニミット2

「馬鹿を言え! おぞましい! 魔物に使われる武器になど誰がなるものか!」

「ならばここにいるお前の国の民達を皆殺しにするだけだ」

「ぐっ……」

「どうする? 我が軍門に降るのであれば、民の命は助けてやろう」 

ザナルが残忍な笑みを浮かべて広場を見渡した。ニミットもまた自分に向けられた、やり取りを見守る民達の脅えた、すがる様な視線を痛いほどに感じた。

「ニミット様ぁ……」

「ああ、お慈悲を……」

 祈るようなつぶやきが耳を打つ。

(ああ……私には、他に選ぶ道はないのだわ……)

 目を閉じ、耐えがたい想いを鎮める。それには思ったより時間がかかった。

 再び目を開いたとき、その眼差しの先には空を赤く染めて沈みゆく太陽があった。

/619ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ