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タンバリンでできたオーロラ
第9章 魔砲兵姫ニミット
■注霊儀式
人払いされた城内の地下礼拝堂にあつらえられた魔法陣を挟み、ニミットはマヌガンに向かい合っていた。
「キキッ、姫様……よくぞご決断をなされました。その勇気、このマヌガン感服いたしましてございまする」
人を食ったような喜色を浮かべるマヌガンに対してニミットは冷ややかに応じた。
「マヌガン……実を言えば決断というほどのことではないのですよ」
「キ? ……と、おっしゃいますと?」
「これは必然。それだけのこと……他に選択肢はなかった。まるで何者かがあらかじめ仕組んでいたかのようにね」
「ヒキッ……ひ、姫様……それは一体どういう意味……」
マヌガンがはじめて動揺をみせる。
人払いされた城内の地下礼拝堂にあつらえられた魔法陣を挟み、ニミットはマヌガンに向かい合っていた。
「キキッ、姫様……よくぞご決断をなされました。その勇気、このマヌガン感服いたしましてございまする」
人を食ったような喜色を浮かべるマヌガンに対してニミットは冷ややかに応じた。
「マヌガン……実を言えば決断というほどのことではないのですよ」
「キ? ……と、おっしゃいますと?」
「これは必然。それだけのこと……他に選択肢はなかった。まるで何者かがあらかじめ仕組んでいたかのようにね」
「ヒキッ……ひ、姫様……それは一体どういう意味……」
マヌガンがはじめて動揺をみせる。