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タンバリンでできたオーロラ
第9章 魔砲兵姫ニミット
一刻の宰相が務まるほどの気丈さを持ちながらも、その肢体は実に女らしく発育し、豊かに膨らんだドレスの胸元、細いうなじから腰にかけてのしなやかな曲線は、どのような情景の中であっても、それを一枚の絵に変えてしまうような美々しい色香を放っていた。
隣に立つマヌガンもまた、ニミットの肉体に目を奪われ、一瞬そこに情欲の妖しい焔が揺らめいたが、それに気づいた者はいなかった。
「キヒッ……姫様にお覚悟があるのであれば、このマヌガンめはすぐにでも秘儀の準備をいたしましょう」