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タンバリンでできたオーロラ
第3章 キリングス・オブ・キングス3 ~凌辱のカードバトル~
こうして、錬金術師はついに、生きて王の御前から戻ることができたのです。
王様はこっそりと準備を始めました。千人の美姫とそっくりな人形をこしらえさせたのです。王様は所有することは好きでしたが、失うことは嫌いだったのです。
準備が整うと、再び王様は錬金術師を呼びました。宮殿には美姫たちの人形がずらりと並べられていました。それはとても精巧だったので、これなら錬金術師も偽物とは気づくまい、と王様は思いました。
「それでは姫たちの首を撥ねるぞ」
そう言って王様が命じると、兵士たちの刀が降り下ろされ、美しい首がぽん、ぽん、ぽんと次々と撥ね飛ばされました。
ぶしゅうという音がして切り落とされた首の付け根からたくさんの血が噴き出しました。千の血柱、そして千の悲鳴が上がりました。
王様は驚きました。人形は血を噴いたりしませんし、悲鳴を上げるはずがないからです。