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タンバリンでできたオーロラ
第13章 星の王妃さま
すいません。
また休憩している間に何書いてたか忘れてしまいました。
パイナップルが届いてどうこうだったかと思います。
パイナップルが言いました。
ああ、そうだ。王妃さまが驚いて腰を抜かした所でしたね。
そりゃそうです。
誰もパイナップルが喋るなんて考えもしませんからね。
それと比べたら星の王妃さまがオナニー三昧とかのほうがまだ信憑性があります。
「王妃さま、私を植えてみてください。そうすれば貴女の願いは叶うでしょう」
「お前を植える? 種をかえ?」
王妃さまは包丁を取り出して、キッチンのまな板の上にパイナップルを置きました。
ずいぶんと所帯じみていますが、しかたがありません。
この星には他に誰もいないのですから。
王妃さまだってエプロンぐらいしなくてはならないのです。
もちろん、王妃さまにかかってはエプロンだって他の使い方もされてしまうわけですが。このときばかりはその本来の用途のために着用されました。