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タンバリンでできたオーロラ
第13章 星の王妃さま
「お待ちください! 違います、違います! そうではありません!」
パイナップルは恐れおののいてそう叫びました。
「どうしてじゃ? 植えるのであろう?」
「そうですが、そうではありません!」
「そうしなければ生えてこぬのであろう?」
「生えなくていいのです」
「そういうものか」
「そういうものです。この場合は……」
「では如何せよ、と?」
「直接、私を植えれば良いのです」
「地面にか?」
「はい。半分ほど顔を出したようにして……あの」
「なんじゃ?」
「その包丁はしまってもらえませんか? 必要ありませんので」
「そうか。わかった」