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タンバリンでできたオーロラ
第14章 触手伯爵と美貌の四銃士2
第一章
長き戦乱が終わりを告げ、平和の時代が始まる。
彼方に崩れゆく巨大な魔王の居城。今、荒野に沈む夕日は勝利した四人の美しき女騎士たちを祝福するかのように黄金に照らしていた。
ふっと鼻で笑ったのは四人の中で最も長身の剣士カーラだった。自分の身長ほどもある厚味の大剣を未だに力いっぱい握りしめていたことに気づいてその照れ隠しだ。
「下手すりゃあたしたちもあの城の地下で生き埋めだったな」
「そんなことにはなりませんわ、この私がいる限り」
応えたのはノエル。その豊かな金髪は落日の光を受けてひときわ艶やかに輝いている。
魔王の結界の力が消失した瞬間に空間移動の術で一行をここまで飛ばして脱出させたのは彼女である。
長き戦乱が終わりを告げ、平和の時代が始まる。
彼方に崩れゆく巨大な魔王の居城。今、荒野に沈む夕日は勝利した四人の美しき女騎士たちを祝福するかのように黄金に照らしていた。
ふっと鼻で笑ったのは四人の中で最も長身の剣士カーラだった。自分の身長ほどもある厚味の大剣を未だに力いっぱい握りしめていたことに気づいてその照れ隠しだ。
「下手すりゃあたしたちもあの城の地下で生き埋めだったな」
「そんなことにはなりませんわ、この私がいる限り」
応えたのはノエル。その豊かな金髪は落日の光を受けてひときわ艶やかに輝いている。
魔王の結界の力が消失した瞬間に空間移動の術で一行をここまで飛ばして脱出させたのは彼女である。