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タンバリンでできたオーロラ
第3章 キリングス・オブ・キングス3 ~凌辱のカードバトル~

「くっ……」
地面と同様、背後の空間に張られた磁力の十字架に磔となった祐希には、その美しい相貌を悔しさに歪めてみせることしかできない。
小柄な体を包むパンクファッション。黒で統一されたレザーのジャケットとホットパンツは、異空間の黒一色と良く似合う。そして絶望的なこの状況にも。腰に巻いた大きなカウボーイベルト、ショートヘアに黒のキャップからは祐希のボーイッシュな趣味がうかがえるが、どう装っても女は女、ふっくらとした唇、長い睫毛、きめ細かな白い肌……こうして近寄れば、それらのパーツから女らしいセクシーさがに匂い立つ。そして――
直人の手が祐希の胸に触れた。白のタンクトップの下の小さな膨らみ。
「あっ……うう……ふっ、う……」
少し触っただけだったが、少女の口から零れたのは明らかに官能を伴った呻きだった。

