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タンバリンでできたオーロラ
第3章 キリングス・オブ・キングス3 ~凌辱のカードバトル~

「なんだ? さっきまでの威勢はどうしたんだよ? 敵にいじられていい声だしてるようじゃ、とんだ見かけ倒しだったな」
「だっ……黙れ!」
挑発を受けて直人を睨み返すその双眸。
「美しいな……」
直人は思わず感嘆を言葉にする。本心からだった。
「……だが、もっと美しいものがある」
これも本心だった。そして口にすると同時に直人の拳が、磔で宙に伸びきった祐希の腕を叩きつける。
ばりん、ともバキンとも聞こえるガラスを割ったような音。そして祐希の悲鳴。
「ぎゃあああああああっ!」
祐希の腕が肘の所で破砕した。分断されてなお宙に張りつけられる腕の先の部分だったが、衝撃のせいで肘の断裂部を下にしてだらりと垂れさがる。
「あ……ぐ……腕ぇ……私の……腕が……」

