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タンバリンでできたオーロラ
第15章 触手伯爵と美貌の四銃士
第一章 花の都の四銃士



 大広間の舞台の上には一糸まとわぬ姿の女がいた。

 尻を突き出すようにして両脚を大きく開かされた女の両腕は頭上高く手前に吊り上げられ、反らした上半身には柔らかそうな乳房が隠しようもなく晒されている。

 舞台上に煌煌とする燭台の淫靡な灯りに照らされた柔肌に浮かぶのは玉の汗。

 その肉体が小刻みに震えているのは、かろうしで爪先立ちが許される絶妙な高さに拘束が調整されているためだけではなかった。

 シュッ

 空を割く音。続いて破裂音。

 パシイイイイィィーン!

 女の肌に鞭が吸い付き、離れる。離れた痕が鮮やかに腫れ上がる。先ほどから立て続けに鞭を振り女体を苛んでいるのは傍らの男だ。

 上品な貴族の礼装は上着だけ、下半身は逸物の隆起を強調するあつらえの革製の下着一枚という変態的な格好をした男は鞭を振るいながら口上を張り上げる。

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