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タンバリンでできたオーロラ
第15章 触手伯爵と美貌の四銃士
パシイイイイィィーン!
「花の都にとんだ売女もいたものだ!」
パシイイイイィィーン!
「この女、鞭打たれても上げるのは悲鳴ではなく喘ぎ声!」
パシイイイイィィーン!
「責められても喜ぶばかりの雌豚なのであります!」
パシイイイイィィーン!
打たれる度に女はビクンッと体を跳ねさせるが、その口には猿ぐつわがかまされており、男が言うように本当に喜びで悲鳴を上げてないのかは判断がつかない。
明るい舞台の上とは反対に暗がりとしてある客席に集う観客たちのそんな疑問に答えるように男は言った。
「お疑いなら証拠をご覧に入れましょう……」
男は鞭の手を休めると女に近づき、その顎をグイと捉まえ女に顔を上げさせ猿ぐつわを外した。
「さあとくとご覧あれい……この女の本性!」
シュッ……
ブァシイイイイィィーン!
ひときわ大きな打擲の音。