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タンバリンでできたオーロラ
第16章 ナガラ探し
「言っただろ! ナガラ探し! タカラ探しじゃないの!」
なあんだ。
「つまんなーい」
「ナガラって何だ?」
私としゅんちゃんが口々に言う。
「お前ら、ナガラも知んねーのか」
タケ坊はちょっと嬉しそうに聞き返す。
知らないよ、そんなの。聞いたことない。
「ナガラって、ナニナニしながらの、ナガラ?」
しゅんちゃんが言う。
しゅんちゃんは頭がいい。一番年下なのに。
私とか、あんまり頭良くないから、憧れる。
でも、頭の良い弟はいい。
いざというとき頼りになるからだ。
タケ坊が面白い事を考えて、しゅんちゃんは頭脳でそれをカバーする。
二人といっしょなら、いつだって私は楽しい。
しゅんちゃんの質問に、タケ坊がニヤリとした。
「……そう思うだろ?」
「違うの?」
と、私。
「ヒロはどう思う?」
「わかんなーい」
考えるのは私の役目じゃないもん。