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タンバリンでできたオーロラ
第3章 キリングス・オブ・キングス3 ~凌辱のカードバトル~

今、ステラの手の中で、タブレットが無数の輝きを解き放ち、光るカードを空中に映し出す。無造作に配されたかに見えるそれらのカードはしかし、ステラにとって容易に読み取ることのできる予知だった。
(大きな危険……戦いの暗示、闇に潜みし者! これは……この配置は!)
森羅万象の秘密を知るごく一握りの人々にしか知られることのない、かつてこの地球上に存在した「名なき国」。その破片は「タブレット」と呼ばれ、古来より錬金術師など、この世の理の奥妙を極めんとする者達によって探し求められてきた。
それはときに探究者同士の争いとなり、またあるときは時の権力者たちとの結びつきを得て、無辜の民を巻き込んだ大戦乱を引き起こした。

