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タンバリンでできたオーロラ
第24章 強姦戦士ケンジャマン
悪徳の街に今夜も魂切る女の悲鳴。
薄暗い路地裏に追い込まれたスーツの女。
挟み撃ちするかのように男たち。
前から二人、後ろから一人。
「逃げられないぜ、ヘヒヒ……」
「いーいこっとしよーぜー」
「おとなしくしてりゃ、可愛がってやるって」
チンピラだ。
下卑た笑みを浮かべて口々に勝手なことを言う。
可愛がるとはもちろん、ギュっしてよしよししてくれるという意味ではない。
よしんばそうであっても、それは恋人にしてもらいたい。
カナコの胸に痛恨の念がよぎる。
――送っていきますよ。
そう言ってくれたアスオの顔。
(どうして断ったりなんかしたんだろう……)
薄暗い路地裏に追い込まれたスーツの女。
挟み撃ちするかのように男たち。
前から二人、後ろから一人。
「逃げられないぜ、ヘヒヒ……」
「いーいこっとしよーぜー」
「おとなしくしてりゃ、可愛がってやるって」
チンピラだ。
下卑た笑みを浮かべて口々に勝手なことを言う。
可愛がるとはもちろん、ギュっしてよしよししてくれるという意味ではない。
よしんばそうであっても、それは恋人にしてもらいたい。
カナコの胸に痛恨の念がよぎる。
――送っていきますよ。
そう言ってくれたアスオの顔。
(どうして断ったりなんかしたんだろう……)