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タンバリンでできたオーロラ
第25章 愛女神28
俺の名前は茶臼山茶利(ちゃうすやま・さとし)。
高校三年。受験生だったけど、この女神大戦(なんかネットから始まった呼び方が定着した。カードゲームみてえ)のおかげで、それどころじゃねえって喜んでる。
つまり、お勉強はあんまりできない方だ。
でも、そのくせ大学には行きたいと思ってんだから呆れるよな。
だって、まだ遊びてーし。
Fランでもいいからあと4年。ダラダラ過ごせる時間が欲しい。
いやまあ、それもカーリー様次第なんだけどね。
この女神が一路日本に向かって来るとなったら笑ってる場合じゃなくなる。
今度は自衛隊が人民解放軍の二の舞だし、日本亡命政府がハワイかどっかで細々となんてことになりかねない。
俺ごときなんてどうなっちゃうわけ?
ネトウヨだって「中共ザマア」だの、「次は鮮人どもに制裁を」なんて言ってらんないだろ。
そんなある晩、俺は夢を見た。