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タンバリンでできたオーロラ
第4章 キリングス・オブ・キングス2 ~凌辱のカードバトル~
第一章
タブレット・シーカー
「なんつーか……さ」
所狭しと、ゴチャゴチャ配置された計器類の隙間の小さなスピーカーから聞こえた少女の声は、無線機越しとは思えぬほどクリアだった。
「カレーライスって無性に食べたくなるときあるよな」
とりたてて明るい口調でもない、どちらかというとただの独り言のような呟きであった。
カレーライスに罪はない。
独り言を言うのも個人の自由だ。
だが、時と場合というものがある。
それは、この大西洋の深海において発せられる言葉として適切かどうかというと疑問を持たざるを得ないものだった。もっとも、カレーライスとはときに無性に食べたくなるものであるということについては、疑問の余地はないものと思われるが。
そして、問いが発せられてしまったのなら、誰かが答えなくてはならない。
タブレット・シーカー
「なんつーか……さ」
所狭しと、ゴチャゴチャ配置された計器類の隙間の小さなスピーカーから聞こえた少女の声は、無線機越しとは思えぬほどクリアだった。
「カレーライスって無性に食べたくなるときあるよな」
とりたてて明るい口調でもない、どちらかというとただの独り言のような呟きであった。
カレーライスに罪はない。
独り言を言うのも個人の自由だ。
だが、時と場合というものがある。
それは、この大西洋の深海において発せられる言葉として適切かどうかというと疑問を持たざるを得ないものだった。もっとも、カレーライスとはときに無性に食べたくなるものであるということについては、疑問の余地はないものと思われるが。
そして、問いが発せられてしまったのなら、誰かが答えなくてはならない。