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タンバリンでできたオーロラ
第4章 キリングス・オブ・キングス2 ~凌辱のカードバトル~
ステラと同じくティーンエイジャーのその少女――神沢祐希は、そもそもお出かけファッションのような私服姿でいることもそうだが――あろうことか全く、ただのひとつも潜水装備を身に着けず、この海中にいたのである。
それにも関わらず、艇内の三名がそんな祐希にまったく頓着した様子はなかった。操縦士はベテランらしく淀みなく操縦桿を動かし、CEOは関心があるのはプロジェクトの成否だけといった真面目な表情を崩さない。ステラに至ってはその返答からわかる通り、学校の休み時間に交わすクラスメートとのやりとりのような気軽さである。