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タンバリンでできたオーロラ
第4章 キリングス・オブ・キングス2 ~凌辱のカードバトル~
再び、無線からシュノーケルの発する吸排気の音が混ざらない音声が届いた。
「フッ……女子力? それでメシが喰えるのか?」
平然と、腕を組んだ直立の姿勢で発せられる残念な発言。しかし、音声の品質はやはり上々で、鼻で笑う音すら明瞭に耳に届く。
見解の相違に対して、嘆かわしいと言わんばかりの顔で艇内のステラが反論しようとしたとき、エリッシュがそれを遮った。
「祐希さん、注意して……着きました。あれがプエルトリコ海溝よ」