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タンバリンでできたオーロラ
第39章 ノート・アンド・クロッシーズ
ターン8
ちょっと冗談じゃないわよ。それじゃあ、アタシは今、歩実の顔になってるっての!? そりゃ肌の色が日本人になったのは嬉しかったけれど、あいつの姿になるなんて――サイアク!
でも、いいわ。ゲームが終わるまでの我慢よ。ブッ殺してあげる!
私の左隣に居た一番手の歩実が、時間いっぱいまで粘った挙句、中央のマスに進む。
Zの形ができ、真ん中の縦一列にアタシ、歩実、アタシの直列ができる。もうひとつ、斜めの直列はアタシ、歩実、歩実だ。
すると、突然身体が自由になった。
動ける! アタシの順番なんだ。
制限時間は30秒だけれど、さっきの歩実が長考してくれたおかげで私には考える時間が余分にあった。そしてこのゲームの本質が単なるギャンブルだということを理解していた。
歩実が中央のマスに進んでくれたおかげで、今できたアタシ、歩実、歩実という斜め直列のアタシの中身は本物のアタシだということがこれで確定した。
ちょっと冗談じゃないわよ。それじゃあ、アタシは今、歩実の顔になってるっての!? そりゃ肌の色が日本人になったのは嬉しかったけれど、あいつの姿になるなんて――サイアク!
でも、いいわ。ゲームが終わるまでの我慢よ。ブッ殺してあげる!
私の左隣に居た一番手の歩実が、時間いっぱいまで粘った挙句、中央のマスに進む。
Zの形ができ、真ん中の縦一列にアタシ、歩実、アタシの直列ができる。もうひとつ、斜めの直列はアタシ、歩実、歩実だ。
すると、突然身体が自由になった。
動ける! アタシの順番なんだ。
制限時間は30秒だけれど、さっきの歩実が長考してくれたおかげで私には考える時間が余分にあった。そしてこのゲームの本質が単なるギャンブルだということを理解していた。
歩実が中央のマスに進んでくれたおかげで、今できたアタシ、歩実、歩実という斜め直列のアタシの中身は本物のアタシだということがこれで確定した。