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タンバリンでできたオーロラ
第5章 キリングス・オブ・キングス ~禁断デュエル 処女開封~
「……で、ナニをするのかな? おっぱい、いじってみる?」
ワタルが期待に鼻息を荒げる。
「う、うう……そんなこと、するわけないでしょ!」
乳房に広がるチクチクとした感覚をこらえて、このみは手札を確認した。
《銀細工のティアラ》、《窓辺の下の兵士》どちらも使えそうにない。
このみの全カードの中で現状を打開できるとすれば、全ての敵クリーチャーを消滅させる《姫君の涙》だが、残念ながら手の中にはない。
なんとか、山札の中から引いてくることができれば――だが、それには次のターンまで待たなければならない。
「くうっ……ターンエンドします……」
「シシッ……無理しちゃって」
(耐えるのよ、このみ! 姫君の涙さえ引けば……)