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タンバリンでできたオーロラ
第6章 進路指導
「でね、進路調査票にそう書いたら、先生が慌てちゃって」
うおおおおおおおおおぉい!
「ちょっ! それ何? 中学の話なん? 小学校とかじゃなくて?」
「高校のときね」
アカンやろ! 高校生でソレはないだろ!
そりゃ呼ぶよ。呼び出すよ。
「おまっ……それオカシーだろ、そんな女子高生はおらんて!」
「んー、でも自分でもなんでかわかんないけど何か書いちゃったんだよねー。さすがに三年の時じゃないよ。一年生の時ね」
まるで「一年生なら許される」とでも言うような口ぶりだな。
担任に同情したくなる。
「ホラ、二年でクラス分けあるじゃない? 文系とか理系とかさ」
おちんちんになりたい人は文系なのか理系なのか。
そんなクラス分けできない。新聞沙汰じゃねーか。
「うっへ……しょーもないなー」
俺は呆れ笑いで返した。
それ以外に何ができよう。