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緊縛の夜
第1章 凌辱
「やめてください」

私ははっきりと彼らに強い口調で言った。

それなのに彼らはにやにやと笑みを浮かべているだけでまるで意に介さずと言った感じで私に近づいてくる。

私は無理やり二人の男に両手をつかまれ、彼らが取り巻く円の中に乱暴につれて行かれた。

私は身に着けていた白のワイシャツを無理やり引きちぎられ、白のキャミソールがあらわになった。

「やめてっていってるでしょ」と私は涙声で彼らに嘆願するように言った。

「本当は感じているんだろ」と後ろの方から冷たい声で一人の若い男が私をあざ笑うように言った。

確かに私はこんな状況で欲情していたのだ。

本当は嫌なはずなのに体が彼らにもてあそばれることを望んでいた。

私は彼に何も言い返すことができず、強く握られた両手を上に持ち上げられていた。

少し力を抜くと、私はみじめな気持とこの後何が起こるのかという期待が両方湧き上がってきた。

「せめてゴムは付けてください。どうしても妊娠だけはしたくないんです」と私はあきらめるように言った。

「しかたないな。あれを持ってきてやれ」

一人の男がそういうと赤いシャツを着た男が部屋の奥の方へ行って、棚の引き出しから錠剤を取り出した。

彼はコップに水道水を汲んで私の方へやってきた。

「口開けろ」

乱暴に男はそう言って私の口を片手ではさみ無理やり口を開けさせた。

彼は私の口に一粒のピンクの錠剤を入れて、コップの中の水を少し口へ流し込んだ。

「ピルだ。飲み込め」

彼はそう言っていた。

私は彼の言うことを信じてその錠剤を呑みこんだ。

すると周りの男たちが意地の悪そうな笑みを浮かべていた。

しだいに私の視界はぼんやりとしてきて、立っているのがつらくなっていった。

男たちは私の両手から手を離し私はそこにうずくまった。

だまされたんだ。

そう思った瞬間に私は意識を失った。

 
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