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緊縛の夜
第3章 彼氏

「服借りてもいい?」と私は彼に訊いた。
「いいよ。クローゼットに入っているから好きなの着て」
私はクローゼットを開け、中からTシャツとスウェットを借りた。
彼は身長が高かったが細身だったので、なんとか私でも着ることができた。
私はだぼだぼの服を着てリビングへ行った。
テーブルの上にはサラダとシチューとパンが並んでいた。
パンの焼けた香ばしい匂いがした。
私は彼と向き合ってテーブルに座った。
彼は昔会った時から変わることなく私に接してくれていた。
さっきまで抱かれていたのに、私は学生の頃の彼を思い出さずにはいられなかった。
二人で初めて食事に行ったときや友達の家に彼と一緒に行った思い出が蘇ってくる。
彼は誰に対しても優しかったし、人と争うようなことはしなかった。
私はその頃から彼と一緒にいたいと願っていた。
今それが達成されたわけだけれども、私には昨日のことがあってそれを素直に喜ぶことはできなかった。
「いいよ。クローゼットに入っているから好きなの着て」
私はクローゼットを開け、中からTシャツとスウェットを借りた。
彼は身長が高かったが細身だったので、なんとか私でも着ることができた。
私はだぼだぼの服を着てリビングへ行った。
テーブルの上にはサラダとシチューとパンが並んでいた。
パンの焼けた香ばしい匂いがした。
私は彼と向き合ってテーブルに座った。
彼は昔会った時から変わることなく私に接してくれていた。
さっきまで抱かれていたのに、私は学生の頃の彼を思い出さずにはいられなかった。
二人で初めて食事に行ったときや友達の家に彼と一緒に行った思い出が蘇ってくる。
彼は誰に対しても優しかったし、人と争うようなことはしなかった。
私はその頃から彼と一緒にいたいと願っていた。
今それが達成されたわけだけれども、私には昨日のことがあってそれを素直に喜ぶことはできなかった。

