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第5章 デビュー

でも正直こんなめちゃくちゃな私でもいいのだろうか。

いくらAV女優という仕事が敷居の低いのものになろうと彼がそのことをどう思ってるのかがわからなかった。

何でも許してくれる彼は確かに優しいけれど、彼の本心がわからなかった。

「私がAVに出ること正直どう思っているの？」と私は彼に訊いた。

彼はソファの上で私のことを抱きながら、少しの間何も言わず黙っていた。

「本当は嫌だったりするの？」

私はもう一度彼に訊いたけれど、彼は曖昧な返事をしたまま、何も語らなかった。