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第1章 赤ちゃん

ママは痛いのは嫌いだ。
だけど、沢山の注射を打ってきた。
ゆいとくんの誕生の為なら、何でもしてあげるって決めたから。

ママはお腹の痛みに堪えていた。

子宮筋腫の痛みと言われていたから、陣痛はもっと痛いはずだから、これくらい我慢しなくちゃってね。

お夕飯も食べたけど、その頃には痛みが時折激しく襲い、看護師さんに痛み止めのお薬を貰って飲み、ベッドの手すりを掴んで我慢していた。


『情けないな‥‥
筋腫の痛みくらいで‥‥
陣痛はもっと凄いはず‥‥
こんなんじゃ…堪えられないかも‥‥』

涙目になりながらも、ゆいと君を１日でも長くお腹に置いておきたいから、お腹をさすって痛みを和らげようとしていた。