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神様とのお約束
第1章 赤ちゃん
いつものように絞ったオッパイを持って、NICUにゆうとくんに会いに来たママ。
母乳を看護師さんに渡すと、ゆいとくんの保育器へ。
そしたらね、ゆいとくんが自分の耳を引っ張っていたよ。
「ゆいちゃん!ダメ!お耳引っ張ったらダメ!」
ママは咄嗟に声が出た。
傍で見ていた先生が、「ゆいちゃん、初めてママに怒られちゃったね」
「あっ!!先生!!」
先生はそんなゆいとくんやママを見て笑っていた。
この先生は、ママの出産にも立ち合っているんだ。
生まれたゆいとくんのカラダを直ぐに保護する為に、保育器をNICUから運んで待っていた。
「ゆいとくん順調ですよ。
本当はクリスマス前に生まれるはずだったから、二ヶ月半早いので、大体その前くらいには退院の予定ね。
予定は予定だから、ゆいとくん次第で早まりますよ。
顔、見せてあげて下さい。
カラダに触れてあげるだけで安心するんです」
保育器には小さな扉がついているんだ。
消毒をしてからゆいとくんのカラダに触れるママ。
「ゆいちゃん、ゆいちゃん」
『愛しい、愛しい』ママの指先からそんな思いも込められていた。
ママ、もう少しだよ!!
だから、元気出してね。
母乳を看護師さんに渡すと、ゆいとくんの保育器へ。
そしたらね、ゆいとくんが自分の耳を引っ張っていたよ。
「ゆいちゃん!ダメ!お耳引っ張ったらダメ!」
ママは咄嗟に声が出た。
傍で見ていた先生が、「ゆいちゃん、初めてママに怒られちゃったね」
「あっ!!先生!!」
先生はそんなゆいとくんやママを見て笑っていた。
この先生は、ママの出産にも立ち合っているんだ。
生まれたゆいとくんのカラダを直ぐに保護する為に、保育器をNICUから運んで待っていた。
「ゆいとくん順調ですよ。
本当はクリスマス前に生まれるはずだったから、二ヶ月半早いので、大体その前くらいには退院の予定ね。
予定は予定だから、ゆいとくん次第で早まりますよ。
顔、見せてあげて下さい。
カラダに触れてあげるだけで安心するんです」
保育器には小さな扉がついているんだ。
消毒をしてからゆいとくんのカラダに触れるママ。
「ゆいちゃん、ゆいちゃん」
『愛しい、愛しい』ママの指先からそんな思いも込められていた。
ママ、もう少しだよ!!
だから、元気出してね。